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2020.10.05

世界的に注目を集めるMPC秘密計算エンジンを独自開発

概要

株式会社Acompany(所在地:愛知県名古屋市、代表取締役社長:高橋亮祐、以下、アカンパニー)は、秘密計算手法の一つであるマルチパーティ計算(Multi-party Computation、以下、MPC)による秘密計算エンジン「QuickMPC」を独自開発したことを発表しました。

背景

今日では企業が保有するデータ自体が価値創出の源泉となっており、データ活用を前提にしたビジネスモデルや、複数組織間でのデータ共有による新たな価値提供が重要性を増しています。しかし、データ活用における課題として、データを活用する際のセキュリティリスクやユーザのプライバシー保護などが挙げられます。

現状、データ保護と活用については、トレードオフの関係にあります。秘密計算技術は、データを暗号化(秘匿化)した状態のまま機械学習や統計分析といった計算処理を行うことが可能な技術です。データの保護と活用を両立が可能となるため、近年高い注目が集まっています。例えば、組織を越えて暗号化したデータを提供し合うことで、ユーザのプライバシーを含む、位置情報や顧客情報、医療情報などを秘匿化してプライバシーを保護したデータ分析に繋げるといった応用が挙げられます。

「QuickMPC」について

MPCによる秘密計算は、1980年代より研究される技術です。長らくコンピューティング能力とネットワーク通信速度に課題があり、実用化には至っていませんでした。しかし、近年のクラウドコンピューティングを始めとしたハード面と効率の良いアルゴリズムやプロトコルの研究によるソフト面の両面からの向上により、実用化に至ってきました。

しかしながら、MPCエンジンの構築には高度な専門性とエンジニアリング能力が必要であり、実用的なMPCエンジンは世界的に見ても非常に少ない状況です。また、研究目的で開発されてきたMPCエンジンが多く、実際のユースケースに合う実装を行っていく上で柔軟性やセキュリティ上の問題を抱えるといった課題が存在します。

このような状況からAcompanyでは汎用的なMPCエンジンを独自開発する構想を立ち上げ、この度、「QuickMPC」を独自開発いたしました。

QuickMPC

「QuickMPC」の特徴

「QuickMPC」では、比較的高速かつ汎用的に演算処理が可能な秘密分散方式のMPCプロトコルを採用しており、基本とされる加算と乗算の演算を高速に計算することができます。これにより、実際のユースケースにマッチした分析手法を高速に計算することができます。

さらに、従来の研究目的のMPCエンジンでは、本番環境で運用することを想定していないためにシステムの可搬性と一貫性が実現できておりませんでしたが、「QuickMPC」ではコンテナ技術を採用して開発することで、優れた可搬性と一貫性を達成することができました。したがって、MPCエンジンの構成をユーザーの要件に合わせて柔軟に設定することができるようになります。

また、MPCエンジンと外部とのやりとりをするための独自SDKも開発しているため、ユーザーは簡単なインターフェースを操作するだけで、データの秘匿化・分析の実行・データの復号を実行することができます。つまり、簡単に素早くデータ保護と活用を両立したデータ分析を実現することができるようになります。

QuickMPCによる三社間データ連携の概要イメージ
QuickMPCによる三社間データ連携の概要イメージ

今後について

開発した「QuickMPC」を基に、パートナー企業との実証実験、共同研究の推進を行って参ります。

本件に関するお問い合わせ

「QuickMPC」は現在、位置情報やマーケティングデータといったユーザのプライバシーを守る必要のあるデータの統合分析やリモートワーク環境での安全な機密データの解析業務支援などの領域での活用に取り組んでいます。

「QuickMPC」または、秘密計算ソリューションにご興味のある方は、下記のメールアドレス、Acompanyのホームページの問合せからお気軽にご連絡ください。

連絡先:info@acompany-ac.com
お問い合わせ:こちらから